外科看護師について知る前にまずは外科と内科の違いを理解する


外科と内科の違い

診療科には大きく分けて外科と内科の2種類があります。病気やケガを抱えた際にお世話になる病院ですが、まずはそれぞれの診療科の違いについて理解しましょう。大まかに説明すると、「手術をするかどうか」が外科と内科の違いです。外科は手術を用いて病気やケガの治療を行うのに対して、内科は薬を用いて身体の内側から治療していきます。医師は外科系医師と内科系医師に分けられ、その中でもさらに専門的な知識を持った医師が各診療科に分類されます。外科なら、整形外科や心臓血管外科、脳神経外科などがあります。内科は、消化器科、呼吸器科、循環器科などがあります。また、外科と内科が同時に機能している診療科も存在します。特に胃や腸などの消化に携わる内臓を治療する消化器科や、肺や器官を扱う呼吸器科に多く見られます。

割合を見てみよう

外科と内科の数の違いについて見ていきましょう。厚生労働省の調査によると、外科が全体の診療科目のうち8.2%、整形外科が7.2%です。一方内科は26.7%と、最も多い数字となっています。その他だと、小児科は5.6%、精神科は4.2%、産婦人科は3.6%です。

外科と内科が同時に治療を行うことも

近年は、1つの病気に対して外科と内科の両面からアプローチをして治療に取り組むケースが増えています。それぞれの専門性を活かして効率的な治療を施せるように、外科と内科を統合し、診療科の枠組みを越えた医療を提供しています。例えば、脳神経センターは神経内科、脳神経外科、頭蓋底外科など、複数の診療科が統合しています。脳に関する治療や検査を1つの診療科でまかなえるように組織化されているのです。そうすることで転院の必要がなくなり、患者の負担が大きく減ります。結果として効果的な治療が可能となり、医療の質向上につながります。
また、心筋梗塞や狭心症などの病気に対して行われるカテーテル治療は循環器内科医が行いますが、カテーテル治療の技術は近年急速に発展しており、これまで不可能だった範囲の治療が可能となっています。最新技術を用いたカテーテル治療を行うためには、各分野の連携が必須です。そこで外科と内科が手を組み、それぞれの専門性を発揮しながら治療にあたります。
今後は、このようなケースが増えていくことが予想されています。外科、内科に関わらず、すべての医療従事者が命に関わる責任感を持ち、熱心に業務に取り組んでいます。患者と真摯に向きあいながら、最新の医療技術や情報を勉強していく姿勢が求められます。責任のある大変な仕事ではありますが、その分大きなやりがいがあります。