よくわかる外科看護師のお仕事

外科看護師の給与事情

気になる給与事情

気になる給与事情


特に給与が高い診療科

外科看護師の給与事情について、2つの診療科をピックアップして紹介していきます。診療科によって給与が異なるため、できるだけ多くの収入を得たいと考えている看護師は参考にしてください。

乳腺外科

外科の中でも給与が高い診療科としてまず挙げられるのが、「乳腺外科」です。他の診療科と平均年収を比べても、特に高いようです。乳腺外科は乳腺疾患や乳がんを扱っており、マンモグラフィや超音波を用いた検査を実施しています。がんが見つかった患者に対しては、摘出手術や乳房再建手術を行います。患者は手術によって身体的変化に直面するため、丁寧なケアが求められます。手術後も検診や予防のために定期的に訪れるため、長期的なサポートが必要です。特に近年、需要が伸びている分野です。

呼吸器外科

次に給与が高い診療科として挙げられるのが「呼吸器外科」です。呼吸器内科はよく聞きますが、呼吸器外科については馴染みがない人も多いかと思います。呼吸器外科は、肺や気管などの呼吸器に関わる疾患の手術を行います。最も多い手術は肺がんの摘出手術です。看護師は、患者の抗がん剤治療のサポートや終末期ケアを行います。

どちらも需要が伸びている分野

給与が高い診療科は、需要が年々伸びている分野です。上記で説明した通り、乳腺外科や呼吸器外科で扱う主な症状はがんであり、近年はがんに罹患する人が増えています。患者の数が増えれば増えるほど、該当の診療科は人手を必要とします。人手を十分に確保するために、病院側は給与などの条件を高めに設定しているのです。また、それぞれの診療科で高い専門性が求められます。乳腺外科では「乳がん看護認定看護師」、呼吸器外科では「慢性呼吸器疾患看護認定看護師」の資格を持っていると手当が支給されます。以下に、それぞれの資格について詳しく解説しているサイトを紹介しますので、興味のある人は参考にしてください。

規模の大きい病院の方が充実している

給与も大切ですが、福利厚生やボーナスも重要です。傾向として、専門病院よりも規模の大きい病院の方が福利厚生やボーナスは充実しているようです。例えば、診療科の規模自体は同程度でも、整形外科の専門病院より、総合病院の整形外科で働いた方が待遇がいいようです。